南との二年半にわたる20番勝負が終わり、あらたな勝負の意味づけが必要とのことで、この日から3番手直りの勝負。
この将棋は中盤指しすぎで不利な形勢となったが、じっと我慢をして「4六歩」の動きに乗じて勝負をかけ、一方的に押し切る。
正直どこでよくなったのかよく分からない将棋であったが、読みの入った、自分としては満足のいく将棋である。
24手目△4五歩は、やはり指しすぎで、△5五同歩▲同角△7二銀くらいが妥当でした。
25手目▲5四歩では▲2四歩を入れるのが普通ですが、後に△2二飛から△2五歩を気にしたのでしょうが、32手目△6四角の局面で突き捨てが入っていれば▲2四飛と走れました。
34手目△3六飛では△3七角成▲同桂△3六飛として、桂頭を狙うほうが良かったと思います。
本譜は馬を引きつけられて、後手が悪くなりましたが、▲3七歩がやや慎重過ぎたようで、ここは歩を打たずに駒組みを進めたいところです。
以下落ち着いてみると。後手も好形に組みあがって、互角の形勢に戻りました。
69手目▲9八玉は端歩を突き合っている現状では悪手でした。
しかし76手目△8五歩がやや早急で、後手玉も危険になりました。
ここは△8三銀と上部を厚くしておきたかった。
90手目△9四歩は、羽生名人が指しそうな感触の良い一手。
96手目△8三歩と銀を捕まえて、後手が良くなった感じです。
9七手目▲9二歩成に△同香では△同玉として▲9三香△8二玉▲9一香成△8四歩のほうが良かったと思います。
以下狙いの▲4六銀が効いては、一気に勝負将棋です。
しかし109手目▲4三銀が攻めの方向を間違えた敗着で、ここは▲8六歩△同銀成▲8九香と、攻め駒を攻めつつ後手玉に迫れば先手有望でした。
△3五角の王手から△4四飛がぴったりした切り返しで、急所の△6六歩が入ってはさすがに粘りようがなくなりました。
しかし、両者の気合が伝わってくる熱戦で、見応えのある将棋だと思います。