この将棋は「角筋に入った玉」の勝負であった。
また、互いの飛車が一度も敵陣に入らずに終わるという珍妙な将棋であった。
疑問手も
あるが、双方全力を尽くした見ごたえのある将棋と思っている。
相振り飛車で面白い展開の中盤戦になりましたが、32手目△2四飛と回ったところでは、後手の攻撃態勢が整って、十分の形です。
先手も▲6四歩から▲2三歩と「王手」の筋で応戦して、際どい攻防が続きます。
53手目▲3九玉では▲2四飛と回るべきでした。
なぜなら54手目△7六角成で、△3八角成▲同玉△3三桂とされると先手は角が渡せない形なので、一気に敗勢に陥るところでした。
後手が好機を逃したために▲2四飛から▲2二歩成が実現しては、一気に先手優勢です。
しかし67手目▲6七銀が疑問手で、形勢混沌となりました。
76手目△34飛では△2五桂と打ってみたかった。
77手目▲5六角ではやはり▲2三飛成でした。
△2四飛▲2五歩の交換は後手がだいぶ得をした感じですが、85手目▲1一とでは▲2三角成なら、まだ先手が優勢でした。
飛車切りから勝負されて、まだ先手が良いものの、だいぶ際どくなってきました。
94手目△7六角成に▲6七香では▲4七玉として△5八銀▲4八玉の形は寄せが見えません。
105手目▲6六同銀では▲5七玉なら寄せきるのは大変だったでしょう。
106手目△6六同桂の形は、さすがに寄り形です。
投了図以下▲4四玉には単に△3七竜がわかりやすく、▲3三玉△3六竜は捕まっています。