この日は夜勤明け。
囲碁でも将棋でも夜勤明けはポカが多くなる。
ともかく「一手ばったり」に注意して慎重に指した。
中盤退却を余儀なくされたが、角を大転換し、一気に有利になる。
しかし、そこからが弱かった。
有利になると読みが粗雑になる。
歩頭に飛んだ桂馬を5七に成らせる手はありえない。
また攻め駒のない相手に遊び駒の飛車と交換して馬を渡すなどありえない。
攻める手は読むが、守る手は読もうとしない。
弱さの露呈した一局であった。
しかし、渡部初段の寄せは鋭い。その意味では気持ちのよい負け方であった。
14手目▲7五歩は欲張った手。
序盤で5筋と3筋の両方の位を取るのはバランス的に疑問だが、駒落ちなので悪手というわけではない。
18手目▲8八飛では▲4八玉から囲うほうが自然でした。
20手目▲8六歩以下▲4八玉まで落ち着いてみると、それなりにバランスがとれた分かれだと思います。
36手目▲4五銀では▲6五同銀△同桂▲4八銀としておいて、次の▲6六歩や▲7四歩を狙うほうが上手は困ったと思います。
38手目▲7二歩は当然とはいえ好手。
これで上手は忙しくなりました。
▲8七歩は辛い手ですが良い辛抱だと思います。
42手目▲5四歩△同歩▲6八角から角を転回した構想が良く、ここから下手が優勢に展開します。
53手目△6五桂は▲6五同歩なら△同銀と、目標にされそうな銀を手順に中央へ活用する意味でしょうが、5七に成らせる手はないので桂を取るべきでした。
56手目▲7三歩が敗着です。
この手を指してもらって上手は大喜びしたことでしょう。
ここは▲7二とと、と金を活用するべきで、それなら▲6五歩と取らない手の意味を継続できました。
以下△5七桂成▲7三とは上手が困っています。
その意味で58手目▲7二馬でも▲7三歩成と指すべきで、それなら熱戦が続いたでしょう。
60手目▲8三馬と飛車を取らなければ簡単に負けることはなかったでしょうが、流れからして勝てる感じはしません。
結局、8八飛車と7三歩が最後まで残ってしまったのが悲しかったです。