無人島に持って行きたい本は何か、という話があるが、あの世にも持っていきたい本とはどんな本か。

・・・一体全体、あの世に持っていきたい本というのはあるのだろうか・・・

・・・いや、そもそも、あの世に持っていきたいものというのがあるのだろうか・・・

・・・そしてまた、この世もまた同じかもしれないのだ・・・

高塚よ、この世とあの世の時空の旅人として生きよ！

その旅人に必要なものは、わたしだけだ！

ヒーリングもまた＜生命付与＞である。

わたしがお守りになってお守りに命を注いだように、わたしが患部になってその人に命を注ぐことである。

行為にははかりがたいところがある。
それはそもそも金銭に換算などできないものであるが、現代人はそれをあえて金銭に換算している。
そして、換算するがゆえに行為は貧弱に堕してしまう。
すなわち、神とのコミュニケーションである経験が貧弱になるということである。

金は金に“なる”ことはできない。

路傍の石ころであるから金に“なる”ことができるのである。

我が内にある石ころを否定するな、金を否定するな。自分自身を否定するな。

真の利己主義はエゴ主義とは違う。
エゴ主義は自分を縮め固めるものであるが、利己主義は己を広げていくものであるからだ。
そして、己を広げれば他者はそこに必然的に入ってきて、利他へと通じる。

他方また、利他主義は利己となるのも事実である。
ただ、己なき利他は往々にしてエゴを肥やすことになりかねない。
だから、わたしはまず利己主義者を目指すのである。

地球は逆さまの惑星である。自分自身もまた逆さまに歩いている。
手で歩くのでなく、一歩一歩足で歩くこと。

足で歩いていることのしるしは、楽しめることである。
一歩一歩、深い喜びが生じることである。

不死を願っている。しかし、

生きて死んで、死んで生きて、生きて死んで、・・・それもまた「生と死を生きる」という不死であり、「多次元に生きることができる」という人間存在の在り方なのである。

高塚よ、生と死を見る眼と知性と感性をもて！

遠い過去からの予定であった今日一日を生きること・・・

そしてまた、遠い未来への予定となるように今日一日を生きること・・・

どれほど忙しくとも、意識して、一意専心し、ひとつひとつ丁寧に行って、生きること。

これは錬金術である。
すなわち、モノと、時空と、出来事と、そして、自分自身を、変える。

呼吸をすること。72年間の人生全体の呼吸をすること。